高校1年生の女優當真あみ(16)が24日、東京・丸の内ピカデリー2で行われたアニメ「かがみの孤城」(12月23日公開、原恵一監督)プレミアイベントに出席。

煙幕が張られた鏡のセットから姿を現し、初の舞台あいさつに緊張した面持ちで臨んだ。1000人を超えるオーディションを突破して、主人公こころの声優の座を射止めた。「最初は本当に驚いて。原作が好きで小説を読んでいた。好きな作品に声優として関われて本当にうれしい」と話した。

當真を抜てきを決めた原恵一監督(63)は思わず「こころを見つけました」と声を発したという。「正直、悩みました。最終的に原作の安西こころのイメージと、當真さんの今とピタッとしっくりクロスする。今だからできる仕事だなと。今話していても、こころちゃんがしゃべってるようにしか聞こえない」と絶賛した。

當真が命を吹き込んだこころは、引っ込み思案でおとなしい中学1年生の女の子。学校で居場所をなくし、家に閉じこもるこころは、自室の光る鏡の向こうにある城で、自分と似た境遇を持つ中学生6人と出会い、彼らとともに冒険していくストーリー。當真は「監督にオーディンのままでやってほしいって言われて。それが変わらないことを意識してできた」と振り返った。原作は辻村深月(42)の同名小説で、ファンタジーミステリー。

イベントには、宮崎あおい(36)北村匠海(25)梶裕貴(37)板垣李光人(20)吉柳咲良(18)横溝菜帆(14)が参加した。

◆當真(とうま)あみ 2006年(平18)11月2日、沖縄県生まれ。20年10月にスカウトされ、玉城ティナ(23)らが所属するディネアンドインディーに所属。趣味は音楽鑑賞とアニメを見ることで、特技は3歳半から始めたバイオリンと幼稚園から始めたピアノ。出演ドラマは22年7月期TBS系連続ドラマ「オールドルーキー」。160センチ。