元乃木坂46伊藤万理華(26)が26日、都内で、著書「LIKEA(ライカ)」刊行と展覧会「MARIKA ITO LIKE A EXHIBITION LIKEA」開催決定に際した囲み取材会に出席した。

自身が発案、企画した同書は、「写真集やフォトブックではなく、カテゴライズしようにもどこに置けばいいんだって思うようなものにしたかった。まずはサイズをでかくしました」という。さまざまなクリエーターによるコンテンツを詰め込んだ152ページ。「企画書を書き始めたのがちょうど1年前。この10年くらいの集大成です」と説明した。

11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。12年にデビューした。「今年は10年を振り返る機会が多かったです」。17年12月にグループからは卒業したが、今年5月に横浜・日産スタジアムで行われた乃木坂46の10周年バースデーライブにサプライズ出演した。「大きかったのは、10周年のライブに出させていただいたこと。自分があの場に立てるとは想像していなかったので。あの場で1曲でも自分を見せることができたのは、当時から関わってくださった方への恩返しというか、親孝行みたいな」と説明した。

卒業後は初主演映画「サマーフィルムにのって」が昨年8月に公開、昨年7月期のテレビ東京系「お耳に合いましたら。」では連続ドラマ初主演と、女優として活躍。個展も開催するなど、クリエーターとしても積極的に活動している。卒業から5年が経過し「地道にコツコツ好きなことをやってきて、思ったより時間がかかったなって思います。数年でやっとこういう場を設けていただいて、好きなものを発表できるようになったので。それを忘れないためにも、こうやって本にして形に残したいと思いました」と述懐した。

3回目の個展となる「MARIKA ITO LIKE A EXHIBITION LIKEA」は、東京・渋谷PARCO地下1階の「GALLERY X BY PARCO」で12月2日から19日まで開催する。著書「LIKEA」は展覧会会場で先行販売。その後同20日から発売される。

今回は「展覧会三部作最終章」と銘打っており、「3回目で1つの締めというか。ここまで過去を振り返る機会はもうないかもしれないです」と言い、「本を作るのは大変。もう作りたくないってくらい。そのくらいやり切りました」と笑った。

その上で「皆さんにとって大切な1冊になればうれしいです。自分の意志で過去に好きになったものって、今の自分を形成するきっかけになるような、大切な1つだよっていうのを、この本を通じて感じ取っていただけたらうれしいなと思います」と呼び掛けた。