武田鉄矢(73)が4日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、「『盗むな』でさえ正しくないことがある」と持論を述べた。

堀越高(東京都中野区)をめぐり、男女交際を禁ずる校則に反したなどとして自主退学を勧告された元生徒の女性が、同校運営法人に対し損害賠償を求めた訴訟の話題に。11月30日、東京地裁は自主退学勧告は違法とする判決を言い渡したが、校則については「社会通念に照らし合理的」として有効と判断した。 

武田はこのトピックに触れ「どう考えても理不尽。色気盛りの高校生に向かって恋をするなと言うのは無理」とした武田は「極端なことを言いますけど、『盗むな』と言うのでさえも正しくないこともあるような気がする」と話した。

「たばこ屋のせがれだったので、釣り銭をちょろまかして映画に行った。学校の先生にバレて、かあちゃんにほうきで殴られたことがある」と小学2年当時を振り返った武田は、その時得たものが後に演技に生かされたという体験を語った。

「映画で助演男優賞をとった時に、週刊誌の人が来て、『おたくの息子さんはどこかの劇団で勉強したんですか』と聞かれた時に、、(母親が)『あの子は釣り銭を盗んでも映画を見に行っていました。そう簡単に良い悪いの線は引けんですばい』と言った」「つまり、子どもには親がいいこと、悪いことと分ける前に、本能として自分の将来を探す時がある。大人の線というのを自信たっぷりに引かない方がいい」と語った。