先月28日午後9時1分に敗血症のため61歳で亡くなった渡辺徹さんの妻でタレントの榊原郁恵(63)長男の俳優渡辺裕太(33)が5日、榊原の所属事務所で、会見を行い、渡辺さんへの思いを笑顔で語った。以下は榊原郁恵と裕太の一問一答。
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-今の心境は
榊原 私たち以上に「渡辺徹」がどういう人物か感じさせてもらえる期間だった。しゃべり続けていきたいし、皆さんにも忘れないで欲しいのと、語り合って欲しい。それもバカだよねとか。マヨネーズ好きだったよねとか(笑い)。
-最期の瞬間は
榊原 最後の最後まで待っていてくれて、そのまま2人でその瞬間を迎えることができた。
-病床ではどんな言葉を
榊原 最後の最後まで希望を持とうという気持ち。感謝の言葉だったり、その時その時の会話。ここまで頑張ったので「頑張れ」とは(言えない)。
-入院中の不安は
榊原 仕事をしているときに何かあったらと不安はあったが、そんな無責任な人じゃないから。仕事をしなくちゃいけないと。
-最後に姿を見たのは
裕太 14日の落語の舞台で、舞台上から父の姿が見えた。それが一緒の空間にいる最後の元気な姿。
-35年の夫婦生活は
榊原 ないものにひかれて結婚しましたので、多々ぶつかることもありました。でも意見が食い違うまま進めることはなかった。
-けんかもよくした
榊原 調味料をあんまりかけすぎないようにとか。ウインナー事件も本当の話で自分でバカだなって気付いている。
-去年ごろから誕生日や結婚記念日にお花にコメントをくれていた
榊原 最近は「ハリポタとともに、いつまでも笑顔で元気で」とか。ブログも家族や私に対しての感謝を述べていた。
-どんな夫婦関係だった
榊原 あの人はすごく甘えん坊さんなんですけど、私がわりと突っぱねたりするタイプ。渡辺は「ゆっくり行こうよ」というタイプなのに、私はせこせこ3歩前をいくタイプだった。
-タレントとしての魅力
榊原 分け隔てなく、元気に明るく笑っているのが生き方だった。役者としても生身を出す、生身で触れ合う。
◆赤いウインナー事件 「ウインナーが赤じゃない」という理由で渡辺さんが家出。赤ウインナー好きな渡辺さんに榊原が高級ウインナーばかり出していたことがきっかけで「いつになったら赤ウインナーが出るんだ。家出してやる!」と結婚後初めてのけんか。家出するといった渡辺さんは庭に出ただけで、発言を反省し、高級ウインナーを食べたという。