年内で音楽活動を引退する吉田拓郎(76)が14日、最後のメディア出演となるニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」最終回(16日午後10時)を前にコメントを発表した。「一緒につくり上げた時間は永遠のメモリー」などと思いを語った。

番組は収録済み。50年を超えるラジオ歴や、自身が手掛けた作曲の中でベスト1と考えている楽曲について語っているほか、アコースティックギターで即興のスタジオライブを行うなど、最終回も拓郎らしい自由な放送となっている。

拓郎は71年に同局「バイタリス・フォーク・ビレッジ」のレギュラーパーソナリティーとなり、74年から「吉田拓郎のオールナイトニッポン」を担当。80年からも同番組を務めた。その後も、97年から「吉田拓郎のオールナイトニッポンDX」、09年から「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」、20年から月1回で「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」を担当し、オールナイトニッポン55年の歴史とともにあった。

拓郎のコメントは以下の通り。

ラジオとのそれはそれは色々あった想い出が今よみがえって来る時間となりました。僕の発する音楽・想いをいち早く皆さんに届けたい! そんな時ラジオがいつもそばにいてくれました。番組に届けられた皆さんからのメッセージに教えられながら前へ進みました。ありがとうラジオ! ありがとう皆んな! 一緒につくり上げた時間は永遠のメモリー。まだ見ぬ未来へ向かって歩き出す僕たちには「共に育んだ時」という素敵な「風」がいつも一緒に「そこにありますよ」。