年内で歌手活動を休止する氷川きよし(45)が13日、NHK総合「Kiinaパーティー~氷川きよしと最高な夜~」(火曜午後7時57分)に出演。自身の原点で母校の「福岡市立高宮中」を訪問した。

自然と「2年2組」の教室に足が向かった。クラスメートの前で初めて歌を歌ったことが、氷川の殻を破った。コンプレックスだらけで引っ込み思案だった性格が氷解していった。

「みんながワーってなって。歌、いけるかも。自信がついて。始まりだったかな、ここが。歌うと(同級生が)自分を見直してくれる。歌が自分の武器だった。そういう確信があった。どんなにコンプレックスがあったり、人と違っていても『輝けるんだよ』って伝えていきたい」

その時に歌った曲が、森口博子の代表曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」だった。森口は中学の先輩にあたる。氷川は「森口さんが活躍してて、すごく身近に感じた。同じ中学校でこんな身近なところで、有名人が出るんだと思って。すごく森口さんが支えだった」。スタジオでは、初コラボとなった2人が涙ながらに熱唱した。

母校の生徒の前に氷川がサプライズ登場し、自らも歌った校歌を熱唱した。続けてアカペラで「きよしのズンドコ節」なども歌った。“生きよし”を目に焼き付けた生徒は「もう最高の気分です」「校歌(の歌詞)を間違えているところも本当にいとおしかった」と興奮気味に話した。

最後、輝かしい未来が待っている後輩たちに語りかけた。「自分は歌手になりたいって夢が中学2年からあった。歌があったから強くなれました。これからたくさんみんな夢を持って、がんばってもらいたい」。そして「またね、ありがとう」と言って学校から立ち去った。