お笑いコンビ、ウエストランドが優勝して第18代王者に輝いた。毒舌漫才で、さや香、ロングコートダディとの最終決戦を制し、過去最多7261組の頂点に立った。漫才日本一の称号と賞金1000万円などが与えられた。

ウエストランドの所属する芸能事務所「タイタン」の太田光代社長(58)は、日刊スポーツの取材に「ありがとうございます。ウエストランドはよく頑張りました。褒めてあげたい」と声を弾ませた。

決勝にはタイタンから初進出のキュウと、2年ぶり2回目のウエストランドの2組が進出。太田社長はこの日、会場となった東京・六本木のテレビ朝日へ激励に訪れた後、同所を離れたところに吉報が届いた。

1993年(平5)に所属事務所をなくしたお笑いコンビ爆笑問題の夫、太田光(57)と相方の田中裕二(57)のために、タイタンを立ち上げた。設立から30年目に所属芸人がお笑い界の頂点に立った。

太田社長は常々、“お笑い界の巨人”である吉本興業を目標にして、芸人の育成、養成所、ライブ開催、事業などを展開してきた。今回の決勝を戦った芸人も、10組中7組が吉本所属。太田社長は「吉本さんが始めた大会で、うちの所属のウエストランドが優勝できてすごくうれしいです。それだけでなく、これからはタイタンとしても芸人たちの目標となる何かをやらなきゃいけないなと思いました」と、新たなお笑い賞レースの創設を考えていることを明かした。