日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、株式会社石原音楽出版社協賛)で今年、2回目を迎えたファン参加の賞「ファンが選ぶ最高演技賞」に、なにわ男子の道枝駿佑(20)が選ばれた。「ファンが選ぶ最高作品賞」にも主演映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(三木孝浩監督)が選ばれ2冠に輝いた。

「ファンが選ぶ最高演技賞」「ファンが選ぶ最高作品賞」は昨年、新設した一般のファン投票で決定する初の部門。第2回の今回は、最高演技賞は男女優合わせて100人、最高作品賞も100作品と、ノミネート枠を倍に拡大。ニッカンスポーツコムにプレミアム無料会員登録したファンから1日1回、投票を受け付け、投票総数は両部門ともに7万8596票。第1回は、三浦春馬さんと最後の主演映画「天外者」が選ばれ、2冠を獲得している。

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ファンの支持を受けて受賞した「最高演技賞」に、道枝の表情がパッと明るくなった。「いやもう、聞いた時はまずはじめに衝撃が来ました」と明かした。「公開から約5カ月たちますけど、長く上映していただいたおかげでもあると思います。見ていただいた皆さんのおかげです」と感謝した。韓国はじめ海外でも上映。「海を越えてこの作品を届けられたのも、すごくうれしかったです」と喜びを伝えた。

劇中では、父親と2人で生活する心優しい高校生、神谷透を演じた。「料理できるというところ以外は、ちょっと僕と似てるところもあるのかな。でも、だからこそ難しかったです」と分析した。役作りは「撮影が進むにつれて少しずつつかんでいけたと思います。考えすぎないようにしてましたね。考えすぎると頭が固くなってパパッと動けなくなっちゃうタイプなので」と振り返った。

ダブル主演の福本莉子(22)とともに、記憶をテーマにしたはかない青春ラブストーリー。「直感そのままいけたのが、花火大会のシーン。福本さん演じる真織の涙をぬぐって、励ましの言葉を掛けるところは、考えすぎずにできました」と話した。ヤマ場のシーンで、勝負強さを発揮した。

昨年11月にデビューしたなにわ男子の一員として、人気の高さも証明された。来年2月15日には映画のブルーレイ&DVDも発売される。「やっぱり何回も言っていますけど、ファンの皆さんだったり、日々支えてくださったスタッフさん、共演者の皆さんのおかげです。これからもこの作品がさらに広まっていけばうれしいです!」と笑顔を見せた。【横山慧】

○…道枝が一条岬氏の小説を映画化した「今夜、世界からこの恋が消えても」で披露した演技が、ファンの心をわしづかみにした。福本莉子演じる、寝ると1日にあったことを忘れてしまう病の彼女の日記が楽しい出来事であふれるよう1日限りの恋を積み重ねる高校生を演じた。投票者からは「原作のイメージそのもの。作者が道枝君を意識して書いたんじゃないかと思うくらい演技が素晴らしい」「泣いた」「26回見た」「原作を損なわず映像化した作品で独自の透明感とはかなさで主人公を体現」など称賛の声が相次いだ。

◆ファンが選ぶ最高演技賞&最高作品賞 昨年、新設した一般のファン投票で決定する初の部門。第2回の今回は、最高演技賞は男女優合わせて100人、最高作品賞も100作品と、ノミネート枠を倍に拡大。ニッカンスポーツコムにプレミアム無料会員登録したファンから1日1回、投票を受け付け、投票総数は両部門ともに7万8596票。第1回は、三浦春馬さんと最後の主演映画「天外者」が選ばれ2冠を獲得。