西島秀俊(51)濱田岳(34)が新年らしく“めでたく”躍動する。5日にスタートするテレビ朝日系連続ドラマ「警視庁アウトサイダー」(木曜午後9時、初回は拡大スペシャル)に出演。傷を持つ“グレー”な刑事たちが、秘密を隠しながら、互いに利用しあい、それぞれの正義を見いだす刑事ドラマ。2人は第1話で新日本プロレス選手と共演を果たした。

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見た目が極道の“元マル暴”架川英児を演じる、主演の西島は同局系大人気シリーズとして愛された“はぐれ刑事純情派”の系譜を大切にしたいと話す。

「今までの刑事役でやっていないものを作り上げていこうと。切れ者で事件を解決するというより、人間くさくて寄り添う心を持った刑事にしたい」

第1話冒頭、登場シーンは新日本プロレスの選手と共演。撮影には棚橋弘至から得意技「スリングブレイド」も教わった。「長い連続ドラマの冒頭として最高のオープニング」といい「子どもの頃の夢がかなったよう。興奮しました」と喜んだ。

架川とバディを組む濱田は西島のプロレスに「さすがでした。直々にレクチャーを受ける姿も感動的でうらやましかった」と目を輝かせた。

西島は主演映画「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞・国際長編映画賞に輝いてから初の連続ドラマ主演となる。

22年を「なかなか見ることが出来ない景色、場所に連れてっていただいたのでもしその可能性を広げるチャンスがあれば新しい可能性を広げつつ『またここから』という気持ちが自然に沸き起こった」。今年も「目の前の仕事を丁寧に、喜んでもらえる作品作りに参加したい」と意気込む。

その西島が“天才”と呼ぶ濱田も「1個1個ちゃんとやっていくしかないし、その中で楽しく、壁を乗り越えられたら。ただ、楽しくするには楽は出来ないと。去年も今年も1つ1つ真摯(しんし)にやっていく」。22年に続く、躍進が期待できそうだ。

◆警視庁アウトサイダー 本庁の組織犯罪対策部“マル暴”から飛ばされてきた、主人公の桜町中央署刑事・架川英児(西島秀俊)、一見爽やかなのに大きな秘密を抱えたエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、安定した就職先として警察を選んだ新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の警察組織内で異質な存在“アウトサイダー”な刑事たち、3人が人々を救う、新感覚ミステリー。ミステリー作家、加藤実秋氏の同名小説シリーズが原作。