読売テレビの大橋善光社長(68)が23日、大阪市の同局で社長記者会見を行った。同局制作の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)の視聴率が好調の要因について言及した。

「ひと言で言えば、宮根さんをはじめ、みんなが頑張って視聴者の期待に応えているからだと思う。非常にまじめにいろんなことに真正面から取り組んでいる番組だと思っている。そこに共感をいただいているのではないか」と分析した。

安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件後、世間の注目を浴びた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について、同番組は全国放送の番組で最初に問題に切り込んだ。ミヤネ屋の問題の本質に迫る報道姿勢に対して、SNSでは「ミヤネ屋頑張れ」というハッシュタグがたびたびトレンド入りした。

大橋社長は「私のほうからこういう報道をしなさないと指示したことはない」とし、「見ている限りは、逃げずに真正面から取材し、報道していることは頼もしい」と話した。

事件後、同局の担当役員から1度だけ、旧統一教会の問題について聞かれたことがあったといい、「許し難い事件ではある」との前提の上で「反省しなけきゃいけないね。とても悲しいことだけど、旧統一教会について報道できていなかった、われわれが反省すべきことが多いよね」と伝えたという。

「私が学生のころから、問題が起きてきた。ここ20、30年、そういうことについて報道できていなかった。個人的にはじくじたる思いがある」と話した。