フジテレビ系連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で注目を浴びた女優華村あすか(23)が、24歳の誕生日の18日に最新写真集「真価論」(講談社)を発売する。

今回の撮影場所はカメラマンにおまかせ。「おしゃれな街並みより自然をメイン」に、海と山と川で撮影した。「衣装と自分の顔がアンバランスな場所の方が写真がかっこよくなる。世界観と重なって、前回の写真集とは違うクールな感じに」とアピールした。

1年間で心境にも見た目にも変化があった。ボディーケアも欠かさず「とにかく絞るだけ絞って。影が見えたときに縦線が入っていたらかっこいいと想像してかなうように」と最低週3回はトレーニングを行った。

写真集タイトル「真価論」には「進化した気持ちと、こうあって欲しいという真価、求めている価値を掛け合わせて2つの意味を込めました」と語った。

華村は17年にデビュー。出発点のグラビアへの思いを聞くと「グラビアは自分のメンタルと食生活が100%出ます」「頑張った分だけ結果が目に見えてわかる」「ある種公開処刑になるときもあるが、ある種良いときは自信になります」と自身の言葉で語った。

デビュー当初は「水着でポージングすることに慣れるだけで必死で、数をこなして1年でやっと慣れました」。さらに「写真はごまかしが利かないので、常にグラビア=テストと捉えてます」という。

18年にはテレビドラマで女優活動をスタート。「グラビアは決まり切ったものがあまりないので、自分のコンディションさえ、整えていけば気持ちは楽。演技の仕事はいくら自分がつくっても考えても、それが本番でOKが出るかわからないので不安で眠れなくなります」と心境を明かした。

そして、22年のフジテレビ系「エルピス」で眞栄田郷敦(23)との共演が話題に。「2回心が折れそうになりました。豪華キャストで、作品のテーマも繊細な内容で『私、何も力ないけど大丈夫かな?』とも思えて」と振り返る。

「最後まで、基本的には2テイクで頑張れば終わることもあった」と話す中で、眞栄田とのシーンでは最大9回テイクを重ねたという。「本当に試験という感じ。次が長澤さんのシーンで、私のセリフで時間を取っていると思って、最終的に本当にOKなのかわからなくて、誰もいないところで泣きました」と語った。

現場では主演の長澤まさみ(35)に教わったことも。「多くはお話できなかったんですけど、イントネーションが変になる時があったので、長澤さんが自分で発声して教えてくれてうれしかったです」と満面の笑みを見せた。反響も絶大で「どこに行っても皆さんから『見てたよ』と言ってもらえて素直にうれしかったです」。

今後の展望は「ない! 全然!」と即答。しかし「いろんな事を望んだとしても、仕事をやり続けないとわからないので、今より笑っていられたら」。今後は芝居を進化させたいという。「また一緒に仕事をしたいと思ってもらえる振る舞い方、結果を残せる人になりたい」と飛躍を誓った。【加藤理沙】

◆華村あすか(はなむら・あすか) 1999年(平11)3月18日、山形県生まれ。17年に芸能界デビューし、8月には新人ながら「週刊プレイボーイ」の表紙、巻頭グラビアに抜てき。18年テレビ東京系ドラマ「宮本から君へ」で女優デビュー、同年に「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」で映画デビューも果たす。昨年はフジテレビ系ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」、MBS「不幸くんはキスするしかない!」などに出演。身長168センチ。