NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~金曜午前8時)のヒロイン、岩倉舞役を演じた福原遥が情報番組「あさイチ」のプレミアムトークにゲスト主演した。

福原は思い出の残るシーンに高橋克典が演じる父浩太が倒れた後にお見舞いをしに行くシーンをあげた。浩太が毎日書いていた日記を舞が読み上げるシーンで、その日記の内容はアドリブでスタッフが考えたものを読み上げ、浩太が照れるシーンで「その日記が全部ちゃんと書いてあって、かわいらしいばかりが書いてあって、それを読んだら、お父ちゃんが恥ずかしそうに『やめろよ』って、掛け合ってるシーンが、なかなか笑いあっているシーンが少なかったりもしたので、印象に残ってて、大好きなシーンです」。さらにリハーサルの時からアドリブで演技していたことを明かし、「スタッフが寝ずに考えたもので、愛があるなと。お父ちゃんが関西弁あってますかねとか言って。すごい楽しかったです」と振り返った。

高橋克典との共演は「楽しかったですね。大好きでした。本当のおとうちゃんのように接してくださって、現場でも写真を取り合ったりとか、撮影が終わるまで心の中にずっと、おとうちゃんがいて、おとうちゃんがいるから頑張れる。舞もそうだし、私自身も最後まで頑張れると。大きな存在でしたね」と感謝した。博多大吉が、高橋克典のあさイチのゲスト出演した時のことを振り返り、舞がパイロットを諦める場面で「あかん、あかんで、諦めたらあかん」と言っていたことを明かし、「最初、ツッコんでいいのか分からなかった。すげぇ、ここまで入り込んでらっしゃるのかと」と感心した。福原はさらに仏壇シーンも振り返り、「仏壇に話しかけるシーンで、ちょっと涙して撮り終えた後に、おとうちゃんがサプライズで『バ~』って来てくださって」と会いに来てくれたことを明かした。

浩太が亡くなるシーンにも触れ、「つらかったですね。その撮影1週間は何をしてても涙が止まらなくて、楽しいシーンを撮っていても涙が出そうになって、こんなに心に穴が開くんだと思って。ずっとずっと、どうしよう、つらい。おとうちゃん来てと思って撮影してました」と話した。その後の撮影は「ここで立ち止まってちゃダメだなと。おかあちゃんを…。泣いちゃう。おかあちゃんを支えたいなとずっと思っていたので、自分が立ち止まってちゃダメだなと。おかあちゃんといっしょに前に進んでいかなくちゃいけないなと思って、一生懸命やってきました」と涙し語った。「家族のきずなが深くなっていって、亡くなってもみんなの心におとうちゃんがいて、頑張ろうねって。岩倉家もそうですし、実際に永作さんだったり、もう本当に家族のように仲が深くなって、本当の家族になれてうれしかった」と話した。高橋克典からのサプライズの手紙が読まれ「おとうちゃんが高橋さんだったから、舞にもなれたし、私自身にもなれたので、本当に感謝しかないです。ずっとおとうちゃんとして、愛情をたくさん休憩中とか撮影が終わってもくださっていたので、本当に感謝です」と語った。

同ドラマは時代は90年代から現在、「物づくりの町」として知られる大阪府東大阪市と自然豊かな長崎・五島列島が舞台。東大阪で町工場を営む両親のもとに生まれたヒロインの岩倉舞は、祖母が住む五島列島で「ばらもん凧(だこ)」に魅入られる。やがて入学する航空学校で“パイロットの卵”である仲間と励まし合いながらフライト訓練に挑み、飛行機で空を飛ぶ夢に向かっていく物語。福原は朝ドラ通算4度目のオーディションで2545人の応募を勝ち抜いて主役をつかんだ。長崎出身の歌手さだまさしが語りを務める。