12日に米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞で助演男優賞に輝いたキー・ホイ・クァン(51)が、受賞後も将来のキャリアを心配していると明かした。

クァンは作品賞を含む主演部門をほぼ総なめにする7冠を達成した「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で助演男優賞を獲得し、俳優として見事に復活を果たした。

子役として「グーニーズ」(85年)や「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84年)などに出演してブレイクした後、アジア系俳優が活躍できる場が限られていたため、表舞台を離れて裏方の仕事をしていた。

クァンは米ピープル誌などのインタビューで、「オスカーを受賞したばかりですが、明日がどうなるかまだ本当に怖いです」と語り、1度だけのことで終わらないか、歴史が繰り返されないか心配していると明かした。クァンは同作の撮影が終わった時には他に仕事がなく、健康保険の支払いができずに失効したことなどここに至るまでに多くの苦労があったことを明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)