英王室のウィリアム皇太子(40)とキャサリン皇太子妃(41)夫妻が、5月6日に英ロンドンで行われるチャールズ国王の戴冠式での長男ジョージ王子(9)の役割を巡って、王室と対立していると米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。王室作家のトム・クイン氏によると、皇太子夫妻はまだ9歳と幼い王子が戴冠式で大きな役割を担うことに対して「負担が大きすぎるのではないか」と心配しているという。

ジョージ王子は父に続く王位継順位2位であることから、より正式な役割を果たすべきかどうかの議論が続いており、皇太子夫妻と王室の間で緊張が高まっているという。皇太子は、自身と弟のヘンリー王子が1997年に母ダイアナ元妃が亡くなった際に当時15歳と12歳という年齢ながら葬儀で棺の後ろを歩かされたことと同じだと考えており、「多くの人が(王室を)批判し、幼い年齢の2人、特にヘンリー王子にそれをさせたのはひどいことだと言われた」とクイン氏は語っている。

ジョージ王子は、戴冠式後にウェストミンスター寺院からバッキンガム宮殿に向かうパレードで両親や妹弟と一緒に馬車に乗って登場する可能性が報じられている。しかし、クイン氏によるともしジョージ王子が戴冠式でページボーイのような役割を果たすことになれば、多くの人が元妃の葬儀のことを思い出して「あまりに伝統的な役割に戻りすぎるのではないか」と感じると思うと述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)