NHK教育テレビ(現・Eテレ)の番組「できるかな」の「ノッポさん」として知られる、俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ)さん(本名・高見嘉明=たかみ・よしあき)が22年9月10日、心不全のため都内で死去していたことが10日、分かった。88歳だった。

「できるかな」でタッグを組んだ“相棒”ゴン太くんは、東京都港区愛宕のNHK放送博物館に、イベント用のものが展示されている。訃報が流れた10日は、親子連れが数組訪れ、訃報を知ってかゴン太くんの写真を撮影する母子もいた。

ゴン太くんが設置された2階のコーナー「こども番組がいっぱい」には、高見さんが「できるかな」で実際にかぶったトレードマークの「のっぽさん帽子」や台本など番組の貴重な資料も展示されている。またモニタもあり、他の番組とともに「できるかな」の映像も一部、視聴できる。

NHK放送博物館は、月曜日と年末年始を除き、午前10時から午後4時半まで開館(最終入館同4時)しており、入館料は無料。ファンにとって、高見さんと「できるかな」の思い出に浸ることが出来る、貴重な場所になりそうだ。【村上幸将】