宝塚歌劇団の星組トップ礼真琴が15日、兵庫県宝塚市の同劇団内で、今秋の休養についてコメントした。今回の休養は、病気療養やケガのためではなく、コンディションを整え「レベルアップするため」とし、期間は8月末から約2カ月になる。

来年110周年を迎える同劇団。スターシステムを採用し、宝塚大劇場などの本拠地作の間にも外部劇場などで公演があり、トップはつねに主演作が続く状態で、より良いパフォーマンスを発揮するための“働き方改革”のひとつ。

礼は「2019年に星組トップスターに就任させていただいてから3年間、皆さまに支えていただきながら、たくさんの学びと素晴らしい経験を積ませていただきました。今後もより良い舞台に挑戦していくために、2カ月ほど、自らのコンディションを整えるための時間をいただくことになりました」と伝えた。

同時に「この期間も決して舞台にかける情熱が冷めることはありません。次にお会いする時には必ずレベルアップして戻って参りたいと思います」と決意も口にした。

礼は09年入団の95期生。下級生時代から圧倒的なダンス、歌、芝居の技量で注目され、19年に星組トップ就任。今年は6月から次作本拠地作「1789-バスティーユの恋人たち-」での主演が決まっている。

「1789-」は、6月2日に兵庫・宝塚大劇場で開幕。その後の東京宝塚劇場公演は8月27日に千秋楽を迎える。「今は『1789』が最高の舞台になるよう、星組全員でつとめて参ります」とコメントした。

同千秋楽以降を休養期間とし、礼は、今秋の星組博多座公演「ME AND MY GIRL」(10月9日~11月2日)には出演せず、この2カ月を休養期間とする。