俳優船越英一郎(62)が29日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜午前9時50分)に生出演し、俳優になったきっかけを明かした。

船越は「もともとは映画監督になりたくて、映画少年でしたからね」と、若き頃の夢を告白。しかし、その当時について「どうやって映画監督になっていいかわからない。日本映画が一番斜陽と言われていた時期ですから。就職先がないわけですよ」と明かした。

そんな頃、芸能界に訪れたのが「2世ブーム」であったと話し、父が俳優の船越英二さんである船越は「僕も2世の端くれっていうこともあってちょっとお声がかかったりしたこともあったので、まずここを足掛かりにして。ちょっと良いギャラでもいただいて、自主映画でも作って、監督になれたらなって」と当時の思惑を明かした。

しかし「そんな不純な動機でうまくいくわけがない。結局ブームに乗れなかったんですね。最初は鳴かず飛ばずで。二兎(にと)追うものは一兎も得ないだろうということで。始めた以上男たるもの一意専心で、なんとかなってやんなきゃっていうのでリスタートしたのが3年後くらいです」と語った。

船越の当時の決断について「父親も反対しましたしね。それこそ40年やって『人を見る目だけはある。お前には何の才能もない』と。『街歩いても誰も振り返らない。俺は全員振り返った』ってね」と厳しい言葉をかけられたことを明かし、「やったとしても3年でいなくなるからそれ以上はしがみつくなよ、っていうのを一緒に約束させられてこの仕事に入ったんですよ」と話した。

このエピソードについて、MC設楽統(50)が「そうやって厳しい風に、要は心構えとして『俳優とは』っていうのを最初に言ってくれたんでしょうね」と話すと、船越は大きくうなずいて「そう思います」。そして「それが父親なりの叱咤(しった)激励だったから。後で気が付くんですけどね。まあ、そっからコツコツコツコツと」と明かした。