宝塚歌劇団宙組トップ真風涼帆が11日、東京宝塚劇場で、「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」千秋楽を迎え、17年過ごした宝塚歌劇団を退団した。最後の大階段は、男役の象徴、黒えんびで下り、「第8代宙組トップスター真風涼帆、本日をもって任務を完了いたします。17年間、本当に本当にありがとうございました!」とあいさつした。同公演で、相手娘役の潤花らも退団。

06年入団の真風は、175センチと長身で恵まれたスタイルで、星組だった下級生時代から注目を集めた。15年5月に宙組へ移り、17年11月に同組トップ就任。「究極の男役」として、その道を究めてきた。

サヨナラショー、セレモニー終了後は、記者会見に臨んだ。

▼セレモニーのあいさつ要旨

豪華絢爛(けんらん)な美しい舞台、すばらしい夢の世界で、自分に何ができるのか何も分かっていないのに、無性に心駆り立てられたあの日から、この世界に憧れ、導かれ、戸惑いながらも夢中になって、走り続けてまいりました。

未熟者にもかかわらず、道理が通らないことが大嫌いで、常識すら疑ってしまう困った性格の私は、たくさんの人を困らせたと思います。私が1人でここにたどり着けるわけもなく、1から10までたくさんの方々に導かれ、さまざまな人との出会いに成長させてもらいました。両手にかかえきれないほど、皆様からの大きな愛で、何倍も大きく、何倍にも強くなることができました。

人と人は完全に分かり合うことは難しいけれど、分かり合うことを努力することはできる。信じることはできる。私を信じ、応援し続けてくださいました皆様に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

第8代宙組トップスター真風涼帆、本日をもって任務を完了いたします。17年間、本当に本当にありがとうございました。

【関連記事】芸能ニュース一覧>>