大衆演劇で活躍する沢竜二(87)が29日、都内で映画「邯鄲(かんたん)の夢 三重芝居と四人の役者」(三天屋多嘉雄監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

沢は、演出家の故蜷川幸雄氏が手がけた舞台にも立っており、当時、ともに取り組んだ俳優たちにも作品をPRしたとした。「高橋克実に送って『ちゃんと見ろよ』と言いました。段田(安則)にも送り、勝村政信にも送りました」と話した。

タイトルは、栄枯盛衰のはかなさを意味する中国の故事からの言葉。

沢は、同じ故事の言葉「人間万事塞翁(さいおう)が馬」を挙げると「悪いことの後にはいいことがある。戦争もコロナも悪いけど、これからも犯罪のない、幸せな国になるようにと思って、私もいろいろ(脚本を)書いてます。必ずいいことが待っています」と呼びかけた。

須賀貴匡、松林慎司、兼崎健太郎、岡本茉利も出席。