6月15日に結成した秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「僕が見たかった青空」に、北海道からただ1人メンバー入りした工藤唯愛(13)が本格的な活動開始を心待ちにする。今月6日に「TOKYO IDOL FESTIVAL」出演、同30日にデビューシングル「青空について考える」を発売予定。「乃木坂46」の公式ライバルとして誕生したグループの一員として、心境や今後への思いを聞いた。【取材・構成 中島洋尚】

 

今年2月に始まったオーディションには、全国から3万5678人が応募。合格者23人という狭き門をくぐり抜け、工藤が1期生に名を連ねた。13歳は八重樫美伊咲(みいさ)、木下藍と並ぶグループ最年少。北海道からは唯一の選出だ。

工藤 まさか受かるとは思っていなくて「チャレンジしてみよう」という感じで(オーディションに)来たので、名前を呼ばれた時はびっくりしました。アイドルを本気で見始めて「キラキラしてるな」って憧れたのは小6でしたが、幼稚園の卒園アルバムには、将来の夢に「アイドル」って書いてました。もしかすると無意識のうちに、好きだったかもしれません。

デビュー曲は8月30日発売予定の「青空について考える」。現在はダンスと歌唱のレッスンを毎日約2時間受け、テレビ出演やイベントに備える。小学生のころからダンス教室に通い、「開脚が得意」というほど身体の柔軟性もあるが、本格的な歌唱は初体験だ。

工藤 サビで音程がすごく高くなる部分があるんですけど、最初はなかなか声が出ませんでした。でも今は結構(高い声が)出ます。好きな歌詞は「一番輝く太陽になる」というところ。振り付けでは(同期の)八重樫美伊咲ちゃんと、ギューッとするところが、すごいお気に入りです。

8月6日には、新型コロナ禍前に3日間で9万人弱の動員を記録した「TOKYO IDOL FESTIVAL」(東京・お台場&青海周辺エリア)に出演する。今年から声出し(マスク着用)やジャンプも解禁になる日本最大級のアイドルイベントが、最初のライブ経験になる。

工藤 こんなに多くのお客さまの前で踊るのも歌うのも初めてで、多分緊張すると思いますが、聞いていただける皆さまに楽しんでもらえるように頑張ります。いつかは、地元の北海道も盛り上げたいですね。

「もしもオーディションに合格していなかったら」と聞くと、「幼稚園の先生になりたいなって思っていました」。小6の時には、入学したばかりの1年生の活動を補助する“お世話係”だったという。

工藤 お世話係は朝、玄関で登校してきた1年生をお迎えして、教室まで一緒に行くんです。ランドセルから物を出すのを手伝ったり、掃除の仕方を教えてあげたり、休み時間に一緒に遊んであげたりするのが、すごく楽しかった。でも、今はアイドルとして「やってみたいな」って思うことがたくさんあるので、いろんなことに挑戦してみたい。私が見て憧れたように、見てくださる人が「楽しいな」とか「また見たいな」と思ってもらえるようなアイドルになりたいです。

 

◆工藤唯愛(くどう・ゆあ)2009年(平21)8月4日、北海道生まれ。ダンス、スノーボードが特技でオーボエが吹ける。開脚ができるほどの柔軟性の高さが自慢。ニックネームはゆあ。パーソナルカラーはブルベ冬。血液型B。159センチ。