漫才コンビ「おかけんた・ゆうた」のおかゆうたさん(本名・井元保則=いのもと・やすのり)が22日、大阪市内の病院で、脳内出血のため、亡くなった。61歳だった。所属の吉本興業が25日、発表した。

ゆうたさんは鹿児島県出身。81年、吉本新喜劇の看板座長だった岡八郎さん(当時)に弟子入り。その後、83年に創設されたNSC(吉本総合芸能学院)1期生として、卒業。同期にはダウンタウン、ハイヒール、トミーズらがいた。

卒業後、岡八郎さんの弟子同士で、おかけんたと漫才コンビを組、87年「第17回上方漫才コンテスト」優秀賞を受賞するなど、活躍を続け、ダウンタウンらでブームになった心斎橋筋2丁目劇場へも出演。87年スタートのMBSテレビ名物番組「4時ですよーだ」へもレギュラー出演し、売れっ子として活躍した。

その後は、本拠地の大阪・なんばグランド花月(NGK)など、寄席興行を軸に活動し、97年に「第32回上方漫才大賞」奨励賞、99年には「第34回上方漫才大賞」大賞を受賞した。

ぽっちゃり体形でも愛されたが、20年ごろから体調を崩し、実質的にコンビ活動は休止状態になっていた。それでも、今年8月15日には、大阪・YES THEATERで、「よしもとお笑いライブ」に出演。コンビ結成40周年の「プロローグ」と位置づけて、久々に漫才を披露。関係者によると、ゆうたさんは「40年はほんまにあっちゅうまでした」「1日でも長くやりたい」などと話していたというが、これが最後の舞台になった。

通夜は26日午後7時、告別式は27日午前11時、堺市堺区北三国ヶ丘町8丁7番12号「堺中央メモリアルホール」で行われる。

喪主は長男の井元拓斗(いのもと・たくと)さん。