22日に脳内出血のため61歳で亡くなった漫才コンビおかけんた・ゆうたのおかゆうたさんに、吉本興業の養成所NSC1期生同期の放送作家前田政二氏(58)が26日、Facebookで追悼の言葉を贈った。

鹿児島出身のゆうたさんは、1981年(昭56)に吉本新喜劇の看板座長だった岡八郎さん(当時)に弟子入り。その後、82年創設のNSCに入学。同期にはダウンタウン、ハイヒール、トミーズらがいる。

元漫才コンビ、銀次・政二の前田氏は「信じられない訃報…。同期で友達だった、おかけんた・ゆうたの、ゆうちゃんが亡くなったらしい。ずっと身体悪くしていて、舞台にも十分に立てていなかったのは、聞いていたけど…。ゆうちゃんは、俺よりも3歳上で、俺らNSC1期生よりも約半年早く吉本新喜劇のスターだった岡八郎師匠に弟子入りしていた先輩だったけど、俺たちの同期の、穐山(けんた)とコンビを組んだ事で、同期扱いになっていた」と振り返った。

そして「俺らがNSCに入って、間がない頃、ミナミの居酒屋に俺ら1期生と一緒に飲みに行った時、『お前らNSC生は、とにかく礼儀がなってない!!俺たち弟子っ子から見たら、考えられへん!!』って、酔っぱらって、1人で大声でキレてた事が、ついこの前のように鮮明に覚えてる…。でもその後、仲良くなった。デビュー2年目くらいの時、吉本の芸人から、俺とゆうちゃんだけ、『欽ちゃん(萩本欽一さん)の番組の最終オーディション』まで残って、2人で新幹線に乗って、東京に行って、萩本欽一さんに直接会った時、うわさどおりの『萩本欽一流オーディション』で、2人でひっくり返って驚いて、帰りの新幹線で大笑いした事も、良い思い出です」とつづった。

前田氏は84年に銀次・政二を解散。その後、ピンで活躍していたが96年(平8)に放送作家に転じた。「俺がぜんそくになって体調悪くして、芸人から作家になった時も、すぐに『政二!!作家になったんやったら、ウチのコンビの漫才ネタ書いて!!』って、言ってくれて、けんた・ゆうたの漫才ネタも数年間、書いてた。『俺の事、信頼してくれてるんだなぁ~』と、同期の友達としてもうれしかった。ここでは書ききれない思い出がいっぱいです…。ゆうちゃん…早すぎるよ…。でも、ゆっくり休んで。お疲れさまでした」と言葉を贈った。