剛力彩芽(31)が13日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた主演映画「女子大小路の名探偵」(松岡達矢監督)初日舞台あいさつで「本当に公開初日に来ていただき、ありがとうございます。うれしい、うれしい気持ちでいっぱいです。素直に、うれしかったです」と観客に感謝した。

21年11月公開の映画「ペルセポネーの泪」でダブル主演を務めているが、長編映画への単独主演は、14年4月公開の映画「L・DK」以来9年ぶりとなった。

剛力は7日に自身のインスタグラムに、初日舞台あいさつのチケットが販売されていると自ら告知。「まだ座席空いてる 今日から、オンラインチケット販売開始しております 観に来てくださったら嬉しいな」と購入を呼びかけていた。それだけに「オンラインチケット販売の時、席がどれくらい空いているか、チェックしたんですよ。『空いてるよ~』とインスタに書いたら、その後、埋まっていって…今、心臓がバクバクしています」と喜びがあふれた。

「女子大小路の名探偵」は、作家の秦建日子氏が岐阜市と名古屋市に本社を置く株式会社中広が発行するフリーマガジン地域みっちゃく生活情報誌「NAGOYA FURIMO」「GiFUTO」「たんとんくらぶ」で長期連載した作品を、河出書房新社で21年9月に書籍化した同名小説を実写化し、脚本も同氏が担当。剛力は、美人ながらも、けんかっ早い岐阜の柳ケ瀬で働くホステス広中美桜を演じた。女子大小路のバー「タペンス」でバーテンダーのバイトをしていた中、連続殺人事件の容疑者として警察に連行された弟の大夏を、醍醐虎汰朗(23)が演じた。

剛力は醍醐に「お姉ちゃん、してるよね…お姉ちゃんになっているはず」と呼びかけた。そして「正義感が強い、素晴らしい兄弟。秦さんが描いたからこその人間性が出ていると思う」と絶賛した。

「女子大小路の名探偵」は当初、製作の名古屋テレビ(メ~テレ)が22年8月23日に60周年映画として本仮屋ユイカ(36)が主演すると発表。本仮屋は映画の単独主演は初で、監督は本仮屋が20、22年に主演したドラマ「片恋グルメ日記」シリーズの平林克理監督であることも併せて発表されていたが、同10月に本仮屋が体調不良を理由に降板。今年1月に、剛力が降板した本仮屋の代わりに主演を務めると発表されていた。

剛力は、一連の経緯を踏まえてか、舞台あいさつの最後に「しゃべろうかなと、ずっと思っていたんですけど…本当に、ここで、こういう話をしていいのか、どうか分からないんですけど、私は、いろいろなことがあったのを何も知らずに今回、この作品を受けさせていただきました」とオファーを受けた経緯を切り出した。そして「皆さん(製作陣)とお会いしたら、すごく熱い思いと愛情がたくさんあって、即決で参加を決めて良かったなという思いで」と、代役であっても主演して良かったと強調した。その上で「作品の中には不器用な人たちが、たくさん出てきます。まだまだ私も、もちろん不器用で、本当に伝えるって、すごく難しいなと思うんですけど。その中でも愛情だったり、人との繋がりだったり、誰を大切にしたり、どういう思いを大切にしたり…と感じながら、謎解きも楽しんで頂ける作品」とアピールした。