18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」やWOWOWと米大手ストリーミングサービスHBO Maxが共同制作した22年のドラマ「TOKYO VICE」に出演した、俳優の鎌田秀勝さんが9月、亡くなった。所属事務所「有限会社ひまりり舎」の鈴木伸洋代表が16日までにX(旧ツイッター)で明らかにした。49歳だった。

鈴木氏は「この度、弊社所属の俳優・鎌田秀勝が、去る9月末に永眠いたしました。享年49歳。肝臓の疾患による急逝でした。関係者の皆様に置かれましては、ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご報告申し上げます。尚、葬儀については、ご家族の希望により近親者のみで、直葬にて執り行いました。」と訃報を発表した。

鎌田さんは15、18年に続き映画化され、妻夫木聡、鈴木保奈美、三浦友和、浅野忠信らも出演した中国の人気映画シリーズ第3弾として21年に公開された「唐人街探偵 東京MISSION」にも出演。11月14日には節目の50歳を迎える直前だった。鈴木氏は「鎌田秀勝は芝居バカというくらい芝居が大好きな役者でした。舞台中心の活動から、この数年、映像に活動の中心を移し、頑張っていました。お陰様で、中国映画やハリウッド制作の連続ドラマに出演を果たすなど、少しずつ成果を出していた矢先の出来事でした」と鎌田さんが活躍し始めた矢先の急死だったと説明。「鎌田秀勝という役者の個性は、世界にも通用する役者なんだと信じて、本人とも話しながら夢を諦めずに1歩ずつ歩んでいただけに、残念でなりません。鎌田のおかげで得た経験と彼の想いを胸に刻んで、これからもマネージメントをして行きたいと思います」と鎌田さんへの感謝の思いをつづった。