ジャーナリスト江川紹子氏が20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。この日東京地裁で開かれた歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)被告(47)の初公判について言及した。

江川氏は猿之助被告の初公判を報じる記事を引用しつつ「傍聴希望者が多いことは分かっているのに、一般傍聴席22席の法廷しか用意しない東京地裁。単独裁判官の事件だからっていう、裁判所の”格”で法廷を決めるやり方は、変える必要があると思う」と、東京地裁に対する私見をつづった。

江川氏はこの日、この投稿に先立ち、袴田巌さんの再審初公判をめぐり、静岡地裁が傍聴席拡大を実施しない方針であると報じた、一部メディアの記事もXで引用。「多数が傍聴を希望し、技術的物理的にも可能なのに、裁判所はなぜ傍聴機会の確保に努めないのか。まったく解せない。初公判は準備が間に合わない、ということなら2回目からはぜひ」ともツイートしていた。

江川氏はオウム真理教関連など、数々の事件で多くの法廷取材をしてきたことで知られる。

この日行われた猿之助被告の初公判では、一般傍聴券22席を求め、1033人が東京地裁に列をつくった。倍率は約47倍となった。