演歌歌手辰巳ゆうと(25)が30日、東京・浅草公会堂でスペシャルコンサート「辰巳ゆうとスペシャルコンサート2023~ときめきをあなたに・幸せを信じて~」を行った。

同所での公演は当初、20年3月20日に予定されていたが、コロナ禍で延期公演も中止されており、今回が初めて。開演前から「浅草公会堂は、演歌歌手にとってのあこがれのステージなので感慨深いものがあります。3年越しに立たせていただくことができて大変光栄。今回は、自分がやりたいことを凝縮したコンサートなので、皆さんに感動と勇気をお届けしたい」と意気込んだステージとなった。

「今日は一緒に幸せな時間をつくっていきましょう」とあいさつすると、デビューシングル「下町純情」をはじめ、「おとこの純情」「センチメンタル・ハート」「誘われてエデン」などを歌唱した。最新シングル「星くずセレナーデ」も新たな振り付けで披露。同じ所属事務所で、憧れの氷川きよしのカバー曲から「箱根八里の半次郎」「一剣」の2曲も歌った。

アンコールでは、今回初めて挑戦するサックスを演奏しながら「友よ」と新曲「星くずセレナーデ」を熱唱した。サックスはこの日のために約1カ月間、猛特訓したといい「デビューしたころからいろんな方がサックスを吹かれている姿を見てカッコいいなという印象があったので、今回は自分からチャレンジしてみたいとお願いして習い始めました。『星くずのセレナーデ』をレコーディングする時からサックスのソロがカッコいいなと思っていたので、サックスを習うならこのタイミングだと思い、今回チャレンジさせていただくことになりました。これからいろんな曲が演奏できるよう練習していきたいですし、次はピアノにも挑戦したい」と意欲的だった。

今年1年は「充実した日々を過ごさせているのでやり残したことはない」としながら「これからの目標は、年末の(NHK)紅白(歌合戦)を目指したい」と話した。