俳優佐藤浩市(62)が25日、都内で行われた、「第15回TAMA映画賞」授賞式に登壇し、本年度最も心に残った男優に贈られる、最優秀男優賞を受賞した。

佐藤は「春に散る」「せかいのおきく」「仕掛人・藤枝梅安2」「大名倒産」「キングダム 運命の炎」「ファミリア」「映画メネシス 黄金螺旋の謎」など多くの作品に出演。俳優佐藤浩市ならではのにじみ出る渋さとさっそうと放つ花が若手俳優らの魅力も最大限に引き出したと評価された。

佐藤は「若い皆と楽しく、きつくはあったけど過ごすことが出来て本当に楽しかったです」と喜んだ。「春に散る」について「横浜君も久保田君も準備期間含めすごかったですね。僕らもボクシング映画に出ていたことはありましたけど、大概上半身のカットが多かったんですけど、引きの絵でもボクシングをやっているように見えました」と共演者を絶賛した。

多くの作品に出演する中出演の決め手は「人間関係」と笑わせ「前作と近い役は難しいので、距離感がある方がやりやすい。そういう部分でのチョイスも大きい」とコメントした。

同映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華(33)は「せかいのおきく」で共演。「10年前にも共演して本当にありがたい限りです。生きざまが映っていると思いますし、映画に映る重みは生きてきた人生の積み重ねがないと出せないと思うし、近くでお芝居を観られてありがたい時間でした」。佐藤も「若い俳優さんとご一緒して、数年後にまた共演できることが僕らの楽しみでもありますから」と笑顔を見せた。

今後の抱負を聞かれると「抱負は…」と一瞬固まる場面も。「40何年やっているとなかなかないですけど、やったことない役。そういう気持ちを忘れずにいたい」と期待した。