女芸人ナンバーワンを決める「THE W」決勝(午後7時、日本テレビ系生放送)が9日に行われる。過去最多863組がエントリーし、第1回覇者ゆりやんレトリィバァや4年連続進出の紅しょうがら実力者12組が7代目女王を目指す。決戦を前に、初のファイナリストに進出したまいあんつ(34)が取材に応じ、意気込みを語った。【望月千草】
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まいあんつは息つく暇なくギャグを連発する、今のお笑い界では少数派の女ギャガー。赤オーバーオールに2つ縛りの見た目もインパクト大。生粋のエンターテイナーは「とにかく詰め込んだギャグを見てほしい」と、個性を発揮する。
エンジン切れ、という言葉は無縁なのか次々ギャグが飛び出してくる。取材中でもお構いなし。返答しながら、小ネタをねじこむ姿に記者が笑っていると「こうやって誰かが笑ってくれるのが一番うれしい」とつぶやいた。この一言に、芸人であり続ける理由が詰まっている。
25歳でエンタメ界の扉をたたいた。原体験は2つある。「ギャガーのルーツ」は、学生時代にテレビで見たドランクドラゴン塚地のギャグ。「すげーー!」とイナズマのような衝撃を受け「テレビに出るなら芸人だなと」。もう1つは、社会人になり保育士をしていた13年当時、女友達と3人で出場した「NHKのど自慢大会」。結果は鐘2つだったが、「見てくれた家族や友達が『めちゃくちゃ元気が出た』と言ってくれて。お客さんの前で何かして笑ってもらえる感覚がすごいきもちよくて。『わたしってこっちの人間だ』と思ったのが後押しになりました」。わずか3日後には勤務先の園長室の扉をノック。退職を伝えた。その後、ワタナベエンターテインメントの養成所のオーディションに合格。15年にデビューした。
芸歴8年目。オンオフ問わず底抜けに明るいキャラクターだが、競争激しい世界で辛酸もなめた。先輩のフワちゃんに撮影された動画がネットで拡散され、200万回超の再生回数を記録したこともあるが「いまだにティックトックとかのコメントで『フワちゃんの友達、芸人になればいいのに』とかあります」と苦笑する。22年「R-1グランプリ」で準々決勝まで駒を進めるも、レベルの高さに直面。挫折を味わい「ネタから逃げた」。カラオケ店に出向く営業も始めたが、そこでの経験がまた自身を支える力になった。「『もっとテレビで出てるとこみたいです』といっぱい言ってくれた応援の数が今年は多かった。頑張ろうという気持ちにつながりました」。山あり谷ありの芸人人生を乗り越え、女芸人最高峰の舞台に立つ。
「THE W」決勝の日は自身の母親の誕生日。「激アツです。1000万円をプレゼントできるか、300円のスリーコインズか(笑い)」とドラマチックな展開。交流の深いフワちゃんや、Aマッソ加納からもエールが届いた。「先輩や家族に、ようやっと自分の力で上がってこれた姿を見ていただけるチャンス」。優勝を狙いつつも「今まで面白いと思って作ってきたギャグを、たくさんの人に見ていただけたらうれしい」と最大出力で明るさを届ける。
◆まいあんつ 1989年(平元)4月3日、東京都出身。ワタナベコメディスクール21期、同期にブルゾンちえみら。15年10月にデビューし、ワタナベエンターテインメント所属。芸名の由来は、本名と好きなプロ野球チーム「読売ジャイアンツ」を合わせたもの。趣味は夕焼けの写真を撮ること。座右の銘は「楽しければいいじゃん」。



