「いぎなり東北産 2023年大一番ライブ~いぎなり伝説への幕開け~」(29日、パシフィコ横浜 国立大ホール)まであと6日。

「いぎなり東北産日本武道館への道 特別編」は前回に続き、いぎなり東北産のインタビューをお届け!。リーダー橘花怜の苦悩を救ったメンバーの成長や超多忙な中で芽生えたチームワークをコメントで振り返るとともに「みんなの絆がより深まった23年」の集大成となるライブに、どんな準備をして臨むのか聞いた。【取材・構成=浦部歩】

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この1年の成長について聞いている時だった。橘花怜が涙を浮かべ、「実は『自分はこのグループに必要なのかな』と思った瞬間がたくさんあったんです」と切り出した。橘は今年、体調不良で何度かグループを離脱。「そのときに配信で自分がいない東北産のステージを見て、すごいメンバーと一緒に活動していると感じたんです。そして、私もみんなと見合うように頑張ろうと思って『自分がこのグループに必要なのか』というコンプレックスを拭い去ることができたんです。そして、今ではみんなとなら何でも乗り越えていけると思っています」と語り、メンバーの成長が自分に元気と勇気を与えてくれたと感謝した。

5月にコロナ禍が明けたこともあり、いぎなり東北産のスケジュールは多忙を極めた。特にフェスが続いた7、8月は超多忙。「自宅に帰っても24時間いない(笑い)」「ホテルも一緒だからもう家族以上の存在。ずっと一緒にいた感じ」と濃厚な時間を過ごした。副リーダー葉月結菜が言う。「でも、そんな中でも『パフォーマンスはいいものを出したい』と思っていると、体だけじゃなくて精神的にも、ものすごくつらくなる。でも、誰かの状態が落ちた時に、他のメンバーが盛り上げるといったことを自然とやってるのを見て、チームワークが育っていると感じました」。23年はみんなの絆がより深まった1年となった。

メンバーは29日に向け、各自目標を掲げ、本番までの時間を過ごしている。「レッスンで汗をかいても風邪をひかないように気をつけて、体調万全で本番に臨む」(吉瀬真珠)「パシフィコ横浜の大きさに負けない、伸び伸びとした目を引くダンスができるようになる」(安杜羽加)「体調を万全にするために生活習慣を見直して、午前2時までには寝る」(葉月結菜)「かわいらしさを残した、誰もしたことないオリジナルの変顔をする」(藤谷美海)「布団を全部一式買い替える。コアラマットレスを買って、睡眠の質を上げる」(伊達花彩)「大好きなK-POPから学んで、ステージでより魅了できるようになる」(北美梨寧)「魔力を上げて、5000人全員を幸せにできるようにする」(律月ひかる)「早く寝て、本番までにもっともっとかわいくなって、みんなをメロメロにできるようになる」(桜ひなの)「5000人の皆産に届くぐらいの心に響く歌を歌えるようになる」(橘花怜)。 それぞれの思いを込めて臨む「~いぎなり伝説への幕開け~」。もう楽しみしかない。

◆いぎなり東北産 メンバー全員が東北出身の女性アイドルグループ。東北を盛り上げるべく東北を拠点に活動。歌唱力、パフォーマンス力には定評があり、8月9日、3rdミニアルバム「THE 東北産」をリリース。そして、いよいよ29日にワンマンライブ「いぎなり伝説への幕開け」(パシフィコ横浜 国立大ホール)に臨む。