TBSで昨年10月~23年3月までレギュラー放送された「不夜城はなぜ回る」の大前プジョルジョ健太ディレクター(D=28)が、24年1月に同局を退社することが26日、分かった。関係者によると、大前Dは20代のうちに海外でドキュメンタリー作品を撮影したい夢があり、退社5年以内に復職できる社内制度を利用して挑戦することを決めたという。

3月末に「不夜城-」終了後は、バラエティー番組の制作に携わっていたが、海外への思いがより強くなり、慰留されながらも「20代のうちに」と局を飛び出す決断をした。

企画・立案した「不夜城-」は、深夜にこうこうと光る建物(不夜城)に自分で突入し、何が行われているのかを体当たり調査する番組だった。MCを東野幸治(56)が務め、大人な世界をにおわせるタイトルをいい意味で裏切り続ける社会的な視点が盛り込まれたヒューマンドラマが好評だった。レギュラー放送終了後も、5月に特番で放送されるなど、根強い人気を誇った。

ギャラクシー賞1月度月間賞、11月に23年日本民間放送連盟賞の「テレビエンターテインメント」部門で優秀賞を受賞するなど局内外で高く評価された。

名物ディレクターとして番組ファンから愛された大前Dが、異国の地でどんな映像作品を撮り、戻ってくるのか楽しみだ。