女優、タレントとして幅広く活躍した中村メイコさん(本名・神津五月=こうづ・さつき)が12月31日に肺塞栓(そくせん)症で亡くなったと7日、所属するホリプロが発表した。89歳だった。

映画、ラジオを皮切りに草創期のテレビに多数出演した中村さんは16年に芸歴80年の節目を迎えていた。15年10月からはBS朝日「世界の船旅」のナレーターを務めるなど、現役活動を続けていた。天才子役と呼ばれた頃には榎本健一、古川ロッパ、徳川夢声、柳家金語楼、森繁久弥ら重鎮との共演を重ね、昭和芸能史を象徴する1人だった。

中村さんの死因となった肺塞栓症とは肺の血管に血のかたまりが詰まる病気でエコノミークラス症候群とも呼ばれている。太ももやふくらはぎの静脈に血のかたまりでき、血流に乗って肺に移動し、肺の血管(肺動脈)を詰まらせて発症する。

【動画】中村メイコさん、追悼写真館