中川晃教(41)藤岡正明(41)東啓介(28)大山真志(34)のコーラスグループ「JBB」が24日、都内で、初のコンサートツアーの合同取材会を行った。22年上演のミュージカル「ジャージー・ボーイズ」で共演した4人で結成し、昨年5月に「さよなら中野サンプラザ音楽祭」に出演。今年は6月1、2日のビルボード大阪公演を皮切りに、東京、静岡、横浜、名古屋など全国をまわる。

「ジャージー・ボーイズ」の幕あいで結成を提案した中川は「この数年時間を巻き戻してみると、世界的にさまざまなことが起こって、今なお起こっている。そんな中でも舞台の幕を開けることにひたむきになって、お客さんに届けてきたっていう経緯があって」と説明。「そんな時間が生み出したものが1つ形になったらいいなって思いで、こういうコーラスグループやってみたいよねって」と振り返った。

さらに「夢が実現したのが昨年のコンサートでした。それを続けていく、っていう流れが今回のツアー。稽古場から本番まで苦楽を共にしている関係性です。与えられることだけをやるだけじゃなくて、自分たちから率先して意見をしたり生み出していきたい」と宣言。「とても熱い日々を過ごしています。それがツアーになる。さらにそれが舞台にも生かされると思うと、果てしなくワクワクドキドキを感じています」と笑顔を見せた。

藤岡は「JBBで日本武道館を目指したい。日々進化し続けていきたいなと思いますし、もっと次のステップ、新しい扉を開けていきたい。そういう意味では目標は高く持ちたい。日本の伝統を目指したい」と意気込んだ。中川は、以前「ジャージー・ボーイズ」の公演が中止となった東京・帝国劇場が、25年から建て替えのため休館することを踏まえて「帝国劇場が生まれ変わった時に、『ジャージー・ボーイズ』ができれば」と願った。

藤岡が「日本中探しても、われわれ以上のコーラスグループはないと言える出来栄えになると思います」と言葉に力を込めると、隣に座っていた中川は苦笑いしてうつむいた。藤岡は「出任せ言わないとダメなんだよ! 期待してもわらないと!」と訴え、笑いを誘っていた。

中川は「この4人で、どんな話題を生み出せるのか。舞台でそれぞれ個性を持って活躍していきながら、同時にJBBというコーラスグループで何ができるのか、ってことを無限大にチョイスできる。それが目指したい1つの方向なのかなと思います」とあらためて説明。「初めてグループを組む。ソロとは違う良さがある。フットワーク軽くいろんなところに行きたい」と意欲満々だった。