第47回日本アカデミー賞の優秀賞・新人俳優賞が24日、発表された。

第96回米アカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされ、第66回(23年度)ブルーリボン賞でも作品賞、主演男優賞、助演女優賞の3冠を制した「ゴジラ-1.0」が席巻。作品賞、山崎貴監督(59)の監督賞と脚本賞、神木隆之介(30)の主演男優賞、浜辺美波(23)の主演女優賞で、それぞれ優秀賞を受賞した。さらに安藤サクラ(37)の助演女優賞をはじめ、撮影賞、照明賞、音楽賞、美術賞、録音賞、編集賞と12部門で優秀賞を受賞。浜辺は「シン・仮面ライダー」でも優秀助演女優賞を受賞した。

米アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)にノミネートされた「PERFECT DAYS」は作品賞、役所広司(68)の主演男優賞、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督(78)の監督賞の3部門で優秀賞受賞。同長編アニメーション映画賞にノミネートされた宮崎駿監督(83)10年ぶりの新作「君たちはどう生きるか」は優秀アニメーション作品賞を受賞した。

ブルーリボン賞主演女優賞受賞の吉永小百合(78)の主演映画「こんにちは、母さん」も作品賞、吉永の主演女優賞、大泉洋(50)の助演男優賞、永野芽郁(24)の助演女優賞、脚本賞、撮影賞、照明賞、音楽賞、美術賞、録音賞、編集賞の11部門で優秀賞を受賞した。

一方で、16年に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにし、日刊スポーツ映画大賞で作品賞、監督賞、助演男・女優賞の4冠、ブルーリボン賞で石井裕也監督(40)が監督賞と、国内の映画賞を総なめ状態の「月」は、磯村勇斗(31)の優秀助演男優賞にとどまった。授賞式は3月8日に都内で行われ、羽鳥慎一アナウンサーと岸井ゆきのが司会を務める。