日本テレビは29日、昨年10月期放送の同局系連続ドラマ「セクシー田中さん」の公式サイトを更新。原作者芦原妃名子さんの訃報をうけ、コメントを発表した。

漫画「のだめカンタービレ」の作者、二ノ宮知子氏(54)もこの日、X(旧ツイッター)を更新。芦原さんへの思いと思われる投稿を続けた。

芦原さんの訃報が発表された後の午後6時35分に二ノ宮さんは「辛い…。辛すぎる」とつづり、その後「自分の作品を一番大事に思っているのは自分なんだと号泣した日の事を思い出して、また涙が止まらない」と続けた。

芦原さんは今月26日までにX(旧ツイッター)アカウントを開設。同ドラマでは第9話、第10話の脚本を手がけていたが、その際制作陣側との間に起きた食い違いのような事態について、「私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」などとしてその背景を記すなどしていた。

芦原さんの書き込みを受け、二ノ宮氏はXで「原作者が予め条件を出すのは自分の作品と心を守るためなので、それが守られないなら、自分とその後に続く作家を守るためにも声を上げるしかないよね…」と理解を示し「因みに、改変が悪いわけではなくて、予め出した条件が守られているかどうかが問題だと思っています」とつづっていた。

同局は「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」としている。

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