「RIZIN」に出場している元K-1王者の安保瑠輝也(28)が6日までにYouTubeチャンネルを更新。実弟で第5代Krushスーパー・フェザー級王者の安保瑠紅(りく=26)が窃盗などの犯罪を繰り返していると告白し、更生を呼びかけた。
瑠輝也は「【緊急】実の弟が罪を犯して行方不明になった件について」と題した動画を公開。かつて“安保兄弟”として知られ活躍した弟の瑠紅が、現在は格闘技から離れ「いろんなところからお金を盗んだり、要するに泥棒をしている」と切り出した。
瑠輝也は瑠紅の行動を8項目で紹介。「友達からお金を借りて返さない。なかったかのような振る舞いをする」「瑠輝也に100万円の上京資金をもらいながら上京しない」「スポンサーからお金を集めたにもかかわらず減量を諦め試合を欠場。スポンサーに返金もしない」「母親の家に入り金品を盗む」「おじいちゃんの家に入り金品を盗む」「自分の会社の社長にお金を借りて仕事に出ない」「『会社の社長に返すから』と瑠輝也に70万円借りる」「会社の社長の家に入り金品を盗む」とあげた。
瑠紅はこれらの犯罪行為を繰り返し、現在は行方が分からず、連絡がつかない状態。激怒した会社社長が被害届を出すことも検討中だという。瑠輝也は、これまでも瑠紅を説教することがあり、その時は改心を誓ったため、格闘家としての復帰を後押ししてきたという。ただ、その度に裏切られたと明かし「正直な今の俺の気持ちとしては、捕まったらいいんじゃないかと思う。もうそれしか方法がないんじゃないか? だって俺、2回手を差し伸べてるけど、2回ともその手をパーンとはじかれたから、金だけ取られて。もう人としての心を失ってしまっているんじゃないかなと思っていて、だからそのために刑務所があるわけやん。冷たいところにマジで入って、ホンマの意味で考え直さなアカンのちゃうかな」と吐露した。
それでも瑠輝也は、瑠紅について「オレより正直、格闘技センスはある」と認める部分も。「もちろん悲しさもあるし怒りもある。だけど底にある気持ちとしては助けたい。まだ26歳。やり直せるっちゃやり直せる。格闘技じゃなくても、人としてやり直せるっていうのを伝えたい」と本音も明かした。「あいつの武器って格闘技しかない。どんだけあいつが腐っていようが、一緒に格闘技を頑張りたいなって気持ちは、あいつも心のどこかに持ってるやろうし。それを利用して人からだまして盗んだりしてるのはめっちゃ気に入らんけど、絶対やったらアカンけど、でも頑張ってたあいつを知ってるし、チャンピオンになる実力があったことも知ってるから、そうなってほしい。26歳なら最終、間に合う」と訴え、「お前もこんなところまで動画にさらされて、世間に知られてしまったら、お前自身がこれを受け入れて変わるしか方法はないから。生きるか死ぬかやったら生きるを選ぶやろ?だったら変われ、マジで!だから連絡待ってるわ」と呼びかけた。
瑠紅は長男洸輝、次男瑠輝也とともに「安保三兄弟」として関西空手界で名をはせた。16年9月にKrushデビューし、無敗で王者となった。その後、防衛戦で敗れ、階級を変更するなどしたが戦績が伸び悩んだ。昨年6月には3年半ぶりのリングに上がったが判定負け。試合後に「リングの上は甘くないと再確認させられました。ここから気持ち切り替え、すぐまた戦えるようにもっと強くなります。とてもいい経験をありがとうございました」などとインスタグラムに記したのが最後の投稿となっている。