伊勢谷友介(47)が19日、東京・新宿武蔵野館で行われた若葉竜也(34)の主演映画「ペナルティループ」(荒木伸二監督、3月22日公開)完成披露上映会に登壇した。20年9月に大麻取締法違反(所持)罪に問われ、同12月22日に東京地裁で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡されて以来、初の公の場となった。

伊勢谷は登壇時に客席に向けて2度、視線を送り、笑みを浮かべた。そして「何て言うんでしょう…大変ご無沙汰しております。皆さんとお会いできて、うれしいです」と観客にあいさつした。

「ペナルティループ」は、伊勢谷にとって、逮捕2日前の20年9月6日に撮影した、21年の映画「いのちの停車場」以来、およそ2年8カ月ぶりの映画への出演となった俳優復帰作。劇中で、若葉演じる主人公の青年・岩森淳の最愛の恋人・砂原唯を殺した犯人の溝口登を演じた。大きな喪失感を抱えた岩森が、自らの手で犯人に復讐(ふくしゅう)することを決意し、綿密な計画を立て完璧に実行したはずが、翌朝になると時間は昨日に戻り、溝口も生きており何度、殺しても翌朝は来ない…というタイムループ・サスペンスにおける、重要な役どころを演じた。

伊勢谷は、オファーを受け、出演が決定した際の思いを聞かれると「決まった時ですね。ここでも俺、罰せられるんだなと思って…だから10回、殺されるの」と言い、笑った。そして「仕方ないと思って…でも嫌になった。罰せられて、リカバリーして良いことって、社会ってないんですって」と、経験を踏まえたかのような持論を展開した。

そして、舞台あいさつの最後には、反省とも取れる発言も口にした。作品を踏まえつつ「皆さんの中に、暗い部分がないわけはないと思う。全部、明るい人間なんて、いるわけはない、共通点を見いだせるキャラが1人はいると思う、その中に自分を見つけ、見つめ直して反省してください…俺か?」と言い、笑った。

上映会には、岩森の恋人・唯を演じた山下リオ(31)、22年の第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を獲得した「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)でも話題を呼び、今作では謎の男を演じた韓国の俳優ジン・デヨン(42)も登壇した。またアルメニア、アゼルバイジャン、アルメニア、エストニアなど、東欧15カ国での上映が決定したことが発表された。