川口春奈(29)が、明石家さんま(68)が主演を務め、今春21年ぶりに復活する人気シリーズ「心はロンリー 気持ちは『・・・』」(4月27日午後9時)に、さんまと親子役で共演することが17日、分かった。

84年から03年にかけて11本が制作された伝説のギャグドラマシリーズで、田中美佐子や黒木瞳らが務めてきたヒロインを演じる。

同シリーズは、シリアスな物語の中にたくさんのナンセンスな笑いをちりばめた作風で人気を博してきた。12作目となる今作は、主人公のベテラン刑事・轟木竜二(明石家さんま)が定年を間近に控え、最後の事件に立ち向かう。川口は主人公・轟木の1人娘で警察官である父親に対し、複雑な感情を抱き続ける寺沢和来を演じる。

さんまは川口について「ダメ元でオファーしてみたら、即OKの返事が返ってきて。びっくりしましたね、『大丈夫?』って(笑)」と快諾に驚き。川口は「撮影が始まるまでずっと緊張していたんです。でも撮影の初日、さんまさんが、さんまさんのままで(現場に)入ってこられたんです(笑)。その姿を見た瞬間、一気に緊張が解けて、リラックスできたのを覚えています」と振り返った。

劇中のギャグシーンには川口も参戦。さんまは川口の演技に感服したようで「彼女は、現場でいきなり『これやってくれ』『あれやってくれ』って言われても、戸惑ったり、疑ったりするところが一切ないんですよ。『はい、わかりました!』言うて、全部やってくれる。それと、お芝居の『抜き方』が抜群にうまいんです。そのへんの呼吸も、すごく僕と合うなと思いました」といい、川口も「こんなに楽しい現場は初めてじゃないかと思うくらい、とにかく楽しかったです! ドラマを撮っているんだけど、ドラマを撮っているんじゃない”みたいな(笑)すごく中身の濃い、独特な空気感を味わっていました。私にとって、一生自慢できる経験になりました」と撮影を堪能。“お笑い怪獣”さんまとの高度なギャグのかけあいにも注目だ。 また、本作には川口だけでなく、豪華な共演者が多数出演予定。ワンシーンのみ出演するゲストも含め、約60人ものキャストが次々と登場する。03年以来の待望の新作にさんまは「毎回、細かいギャグまで作り込んでるんで、制作費もすごく掛かるんですね。だから、もう二度とできないだろうなとあきらめていたんです」と吐露。元制作スタッフからの熱い依頼に心を動かされ、新作制作の企画が動き出した。「総合演出の三宅(恵介)さんが、今どきのテレビの作り方がわかってない(笑)。お金の計算が全くできなくて、えらいことになってたみたいです(笑)」と舞台裏を告白。「一回見ただけでは気が付かないギャグもたくさんあると思います(笑)ちなみに今回、“ファイナル”と謳(うた)っていますが、私としては、“ファイナルプラスワン”なのか、“シン・心はロンリー”なのか、どうにかタイトルを考えて、次回作をもくろんでおります(笑)」と、13作目も示唆した。