国際弁護士の清原博氏が22日、TBS系「THE TIME,」(月~金曜午前5時20分)に出演。ドジャースが大谷翔平投手(29)の通訳を務める水原一平氏(39)を、違法なスポーツ賭博に関与したとして契約を解除したことについて言及した。

水原氏は賭博や借金などについてESPNのインタビューに19日、「(大谷が)私のために支払いを決めた」などと話し、大谷の広報担当も「オオタニは通訳の借金を肩代わりした」などと説明。翌20日、ESPNに「大谷はギャンブル行為や借金について全く知らず、ブックメーカーへの送金もしていない」などと前言を撤回したとされる。

清原氏は同番組で、水原氏が発言を撤回したことについて「あくまで推測」とした上で「(当初)”借金の肩代わりをしてくれた、送金してくれた”ということを述べているわけですけれども、恐らくこの段階では、水原さんは大谷選手が何らかの責任に問われるとは思ってなかった…だからそういうコメントをしたのかもしれませんね」と述べた。

そして、大谷が今後責任を追及される可能性があるかどうかについて聞かれると、清原氏は「大谷選手が、水原さんのギャンブルが違法だと知りつつそれでも送金した…となれば、水原さんの違法賭博を手助けした、あるいは加担したとして、大谷選手自身も何らかの責任に問われる可能性が出てくるということですね」と一般論として解説した。

また、水原氏が今後罪に問われるのかのポイントについて、水原氏が「違法とは知らなかった」という弁明をした場合は、裁判所が受け入れない可能性が大きいとし、懲役6ヶ月以下罰金15万円以下に問われる可能性があるとした。また水原氏が「違法ではない」とだまされて賭博をした場合は、裁判所が被害者と判断する可能性もあるとした。

清原氏は1994年、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業後、司法試験に合格。東京地裁裁判官や法務省民事局付検察官どを経て、米国ロースクールに留学し、法学修士号(LL.M.)取得及び法学博士号(S.J.D.)前期課程修了。ニューヨーク州及びカリフォルニア州司法試験に合格し弁護士登録。米国の法律事務所で働いた後、帰国し法律事務所を開業した。