米カリフォルニアとニューヨーク両州で弁護士資格を持つ国際弁護士村尾卓哉氏が22日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。ドジャース大谷翔平(29)の通訳を務めてきた水原一平氏(39)が違法なスポーツ賭博で約6億7500万円の借金を負ってドジャースを解雇された件にからみ、米国におけるMLB関係者の賭博行為の罰則などについてコメントした。

MC恵俊彰(59)から「(MLB関係者が)野球以外の賭博に関してやってもいいんですね。ルールとして」との質問に対して、村尾氏は「カリフォルニア州では、合法な賭博でも賭博は禁止されている」と話した。

さらに恵から「大前提として、全米が統一したルールではなくて、州によって、合法、非合法ってことがあるんですか」と尋ねられると村尾氏は「そうです、おっしゃる通りです」と話した。

全米の賭博に関する説明では、もともとネバダ州ラスベガスを除いてはスポーツ賭博は禁止だった。2018年から税収増から合法化する州が増えた。現在ではカリフォルニア州は依然として禁止しているが、全50州のうち38州ではスポーツ賭博を解禁している。

恵から「水原さんがカリフォルニア州ではなく、他の州でやっていたと主張した場合はどうなる?」と質問された村尾氏は「実際に水原さんもそのようなことを言っているようで、遠征先でやっていたという主張のようです」と話し「これはカリフォルニア州では違法であるということを意識した発言かなあ、とも思う」と話した。

さらに村尾氏は「一番大きな問題は、水原さんが仮に大谷さんのお金を勝手にとっていたということであれば、横領とか窃盗になりますし、脱税であるとかボーヤー氏と共謀での違法賭博への関与ということが大きな問題と思われます」と話した。

ボーヤー氏とは違法ブックメーカーを運営する人物で、水原氏とは2021年に米サンディエゴで知り合ったとされている。