浪曲師の中山恵津子(なかやま・えつこ)さん(本名仲田百合子=なかた・ゆろりこ)さんが3月24日、心不全のため、大阪府の施設で亡くなった。96歳。すでに家族葬を営んだ。

母で、浪曲師の初代春野百合子門下で春野百合千代として、9歳で初舞台。1938年に「中山悦子」と名乗って、吉本興業に入社。吉本せいにかわいがられる。慰問活動、静養生活の後、50年、吉本興業の専属として復帰にあたり、中山恵津子に改名。ハワイ公演やも行う。吉本興業の演芸場を中心に活躍した。93年、65歳で第一線を退いた。晩年は上岡龍太郎さんのラジオにも出演していた。