日本を代表するジャズギタリストとして知られる渡辺香津美(70)の所属事務所は31日、渡辺が意識障害を伴う脳幹出血と診断され入院加療中であることを、公式ホームページで公表した。治療に専念するため、すべてのアーティスト活動を中止するとも発表した。

HPや公式X(旧ツイッター)には「【渡辺香津美に関してのご報告】」というタイトルで、渡辺に関する発表文が掲載された。「渡辺香津美は2024年2月27日軽井沢の自宅にて倒れ、緊急入院いたしました。精査の結果、意識障害を伴う脳幹出血と診断され、医師の診断に基づき本年度予定されていたすべてのアーティスト活動を中止し、治療に専念いたします」とした。

「ご家族は献身的な介護を続けており、静かな環境で皆さまに見守っていただくことが本人の1日も早い復帰へつながるとの思いでおります。また現在もご家族のみ面会可能な状況から、取材等はお受けいたしません。プライバシーにご配慮いただき、渡辺香津美復帰の日をお待ちいただけることを願っております」ともつづった。

「ファンの皆さま、関係者の皆さまにはご心配をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」とした上で、「状況に進展あり次第、オフィシャルwebにてご報告いたします。ヒルトップスタジオ有限会社」とつづった。

渡辺は1971年(昭46)、17歳でアルバムデビューし、その卓越したテクニックを披露して以来、長年、世界中のファンを魅了している。YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の世界ツアーにも参加、世界のミュージシャンとの共演も多い。

発表を受けて、インターネット上では「渡辺香津美」がトレンドワードになった。「なんてことだ…。渡辺香津美さん絶対回復するよう願ってます。日本のギタリストの宝ですよ」「ただただ回復を願うばかりです」「快復・復帰を強く強く願っています」など、回復を願うコメントが次々に寄せられた。