政治アナリスト伊藤惇夫氏が5日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。自民党が4日の党紀委員会で、派閥政治資金パーティー裏金事件に関係した議員ら39人の処分を決定したことについてコメントした。

自民党の党紀委員会は4日午後4時から始まり、39人の処分に関して約2時間を要するなど紛糾した。同6時20分、茂木敏充幹事長(68)から処分内容が発表され、同7時30分から岸田文雄首相(66)が会見をした。

番組司会の恵俊彰(59)から「相当もめたんですか」と問われた伊藤氏は「でも、39人という数からすると、2時間で終わったってことはそんなにモメてないですよね」と淡々と語った。

さらに伊藤氏は「自民党の規律規約でいうと、処分の前に本人の弁明をする機会を与えるとある。今回、紙1枚でしたよね。普通は本人が来て弁明するという感じがするが、紙1枚で済ましたというところからも極めてスピーディーに時間的に余裕がないからさっさとやってしまおう、というそんな感じがする」と話した。

そして「処分を受けた方々、って政治生命にかかわってくる。日程があるからとか、首相が(10日から)訪米するからとか、そういう理由でスピーディーにあげるというんであれば、納得しない人もいるんじゃないかなとは思う」と話した。

党紀委員会では、安倍派の衆参両院トップの立場にいた塩谷立座長(74)と世耕弘成前参院幹事長(61)に、離党勧告を突きつけた。一方で、当時の会計責任者が立件された岸田派の会長を務めた岸田文雄首相や、次期衆院選不出馬表明の二階俊博元幹事長はおとがめなしとなっていた。