米女優アンジェリーナ・ジョリー(48)が、2019年に離婚した俳優ブラッド・ピット(60)から、離婚の原因となった飛行機内でのDV事件よりも以前から身体的虐待を受けていたと訴えていることが分かった。

14年に結婚した2人には、3人の養子を含む6人の子どもがおり、16年9月にジョリーが離婚を申請して以降、8年間に渡って法廷で親権を巡る争いを繰り広げている。

2人は他にも、かつて共同で所有し、結婚式もあげたことで知られる南フランスのワイナリー、シャトー・ミラヴァルの権利を巡る争いも続けており、米ピープル誌によるとこの法廷論争の中でジョリーの弁護士が過去の虐待に関する新たな主張を行ったという。

報道によると、ジョリーの弁護士は裁判所に行った申し立ての中で、16年9月にフランスから米ロサンゼルスに戻るフライトよりも前からピットによるジョリーへの身体的虐待があったと主張している。

「このフライトで、彼の身体的虐待が初めて子どもたちに向けられた。これを受けて、ジョリーは彼の元をすぐに去った」と述べ、ピットによる暴力は初めてではなかったと訴えた。

これに対し、ピットの関係者は「この訴訟は機内での出来事に関するものではない。ワイナリーを共同所有者であるピットの同意なしに自身の所有分を第三者に売却したことに関するものだ」と反論。

不利な状況から目をそらすため、無関係の情報を提供する「使い古した戦略」を使い続けていると非難している。

米連邦捜査局(FBI)は、この件に関する捜査を行ったもののピットを起訴していない。ジョリーは6人の子ども全員の単独親権(現在は3人が成人したため、残る3人の単独親権)を求め、争っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)