劇団EXILE佐藤寛太(27)が8日、東京・テアトル新宿で行われた映画「不死身ラヴァーズ」(5月10日公開)完成披露上映会で、監督作に出たいあまりに、松居大悟監督(38)にインスタグラムでダイレクトメッセージを送ったと明かした。

佐藤は檀上で「インスタでDM送ったんですよ」と明かした。今作が初の映画単独主演の見上愛(23)が「すごい話ですよね!」と驚くのをよそに、佐藤は松居監督の22年の映画「手」に出演した、友人の金子大地(27)と「『大地、マジでうらやましい』サウナで真っ裸の状態で話して」と熱く語り続けた。見上から「そこは、別にいいでしょ」と言われると「ノリで(DMの文章を)書いたんですけど失礼だと思い、翌日、しらふで本当の自分と向き合い、送らないと後悔するなと思い、送ったらすぐ返事をいただいて」と振り返った。

松井監督は「(佐藤からのDMは)3スクロールあって、こぴぺじゃなさそう、ちゃんとと自分に向けたものだと。『お芝居、見たことないのでチェックします』と終わりのつもりで」返信したと振り返った。そうしたら、佐藤から「僕の作品だったら、これとこれと、これがあり、この方法で見られます」と、出演作の紹介含め、熱い返信がきたという。同監督は「うわぁ(作品が)多いなと、お勧めのを見たら面白かった」と、佐藤の出演を決めた経緯を明かした。これには見上も「それが、ここに結実したんですね」と感嘆の声を上げた。

佐藤は、見上と青木柚(23)との共演も、心待ちにしていたという。見上と青木は過去、3作で共演しているが、佐藤は「4共演目で、他の3作品、僕は本読みの時に見ていたんですよ。会うのが楽しみで、ワクワクして『本当に好きです』と言うところから入ったら、2人は引いていたという」などと熱く語った。見上が「ドン引き…」と笑えば、青木も「初対面の時って、自己紹介の時に声量を出すのに『おはようございます、おはようございます。めっちゃ好きです』と…。寛太くんは声量を間違えていた」と、笑いながら振り返った。

◆「不死身ラヴァーズ」 漫画家・高木ユーナ氏の、同名漫画の実写化作品。長谷部りの(見上愛)は、幼い頃に甲野じゅん(佐藤寛太)に出会い、忘れられないでいた。そして中学生になり、ついに後輩で陸上選手のじゅんと再会し、「好き」と思いをぶつけ続け、やっと両思いになった瞬間、じゅんは消えてしまった。まるでこの世の中に存在しなかったように、誰もじゅんのことを覚えていないというが、高校の軽音学部の先輩として、車椅子に乗った男性として、バイト先の店主として、じゅんは別人になって何度も現れ、りのはその度に恋に落ち、全力で思いを伝えていく。