篠原涼子(50)とバカリズム(48)が9日、ダブル主演を務めるフジテレビ系「イップス」(12日スタート、金曜午後9時、初回15分拡大)制作発表に出席した。

今作は小説を書けなくなってしまったおしゃべりなミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と、事件を解けなくなった自己評価高めのエリート刑事・森野徹(バカリズム)という互いに“イップス”を抱えた2人が事件を解決していく物語。

バカリズムは、日本テレビ系「ブラッシュアップライフ」(23年)など脚本家として多くのヒット作を手がけてきたが、演者としてのGP連ドラ主演は初めて。役者としてのドラマ出演に「書いていないので気が楽ですね。流れに身を任せるというか、そういう意味では気持ちも楽です」と吐露。陰湿な刑事役は当て書きで用意され「ちょっと嫌なヤツ。陰湿な書き込みもしていたり。(脚本の)オークラさんの中でこんなイメージなんだって(笑い)」と笑った。

ミステリーでもあり、痛快コメディーの二面性ある今作を、篠原は「ミステリーとコメディーが両方重ね合わさったなかなかない作品。ミステリードラマだよね?って分からなくなるくらい」と魅力を伝えた。バカリズムは「ちょっとコントっぽいというか。アドリブを足したり。そうは言っても、人が目の前で血を流していて死んでいたりするので、あんばいが難しい。芸人が出ちゃうというか」と“苦戦”する場面も。作品については「良くできた作品だと思います」と脚本家としての目線からも太鼓判を押した。

篠原とバカリズムは映画「ウエディング・ハイ」(22年)で脚本家と主演としてクレジット共演したが、役者同士としては初共演。今作は、2人の会話劇も見どころの1つ。膨大なせりふをバカリズムは撮影当時に覚えることもあると明かし、これには篠原も「すごい!すごすぎます」と驚き。「とても器用な方なんだなと思いました。いろんなアンテナがいっぱいある方」と才能を絶賛。染谷将太(31)も「あの量、現場で入るんですか。おれは1週間くらいかかりますよ」と尊敬のまなざしを送っていた。