NHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8時)の第8話が9日に放送された。

※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、よね(土居志央梨)を尾行し、初めて法廷で傍聴することになった寅子(伊藤沙莉)。行われていた裁判は、離婚で決着がつかない夫婦の間で、せめて形見の着物を返して欲しいと妻が夫を訴えたものだった。妻には所有権がないことを知って憤る寅子は、帰宅後に優三(仲野太賀)を質問攻めにする。なぜ結婚した女の財産は夫の管理下に置かれるのか。女性が置かれる理不尽な立場を認識した寅子は、「結婚」にますます懐疑的になる。また、よねは女性が虐げられ、その怒りを忘れないために傍聴に来ていると明かす。

寅子は女学校の授業で穂高(小林薫)に傍聴した内容を話し、どうしても納得できないと言う。穂高は生徒に君たちならどう弁護し、どう判決を出すかを問う。

寅子の裁判傍聴→授業で質問→模擬裁判授業? への意外なドラマの流れにネットも反応した。裁判でのシソンヌの弁護士役にも反響があった。

X(旧ツイッター)には「まさかの、シソンヌ対決!」「コンビで弁護士役と検察役やってたら、それもうコントやん笑」「え?シソンヌのコントですか?」「妻は夫の管理下 社会的に無能力者 …ひどい」「あら?こんなところに成長した和也くん」「よねのことが少し分かった…?」「『正解はない』信用できる先生だ!」「良い授業」「あら、課題になっちゃった!」「模擬裁判授業?」「あら勝てるかもなの?面白い」「いや~もうほんまに面白い 早く続きが見たい見たい」などとコメントが並んだ。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語。伊藤はヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。

朝ドラ110作目で、三淵嘉子さんをモデルにした半生を再構成してフィクションとして描く作品。「虎に翼」は中国の法家「韓非子」の言葉で「強いものの上にさらに強さが加わる」という意味。

石田ゆり子、三代目J SOUL BROTHERS岩田剛典、松山ケンイチらが出演。尾野真千子が「語り」を担当。よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本。主題歌「さよーならまたいつか!」をシンガー・ソングライター米津玄師が務める。