SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属していたタレントたちが移籍した新会社STARTO ENTERTAINMENTが10日から本格始動し、代表取締役CEO(最高経営責任者)の福田淳氏がメッセージを伝えた。同社の公式サイトで発信された。

福田氏は「STARTOの本格稼働が今日から始まります。ここまでくる過程で、我々は、何のためにここに集まり、何を目指しているのか?を考え続けてきました。そして、やはりその答えは『史上最高のエンターテイメントをつくる』この一言に尽きると思います」と伝えた。

その上で「このミッションのために、我々ができることは、慣習にとらわれることなく、変化を恐れず、誠実に歩み続けることのみです。誰も見たことのない高みを目指し、挑戦し続けることが、ファンの皆様の喜びや笑顔に変わるのだと信じております」と記し、「STARTOの所属タレント、役職員一同、前を向いて頑張ってまいります。ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します」と呼びかけた。

この日午前0時、同社のタレント公式サイトもオープンしていた。

ジャニーズ事務所は昨年10月、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受けてSMILE-UP.に社名変更。同11月から被害者補償をスタートし、補償が終わり次第廃業する。同社に所属していたタレントや社員は希望者全員がSTARTO ENTERTAINMENTに移籍し、エージェント契約かマネジメント契約かを選択すると発表されていた。

STARTO ENTERTAINMENTは、10日に東京ドーム、5月29、30日に京セラドーム大阪で、14組75人のタレントが出演する初イベント「WE ARE! Let’s get the party STARTO!!」を開催する。

公式サイトには、同イベントに出演が発表されていた14組75人に加えて、堂本剛(44)が独立したKinKi Kidsや、二宮和也(40)が独立した嵐の名前も掲載された。掲載されたタレントやグループは、同社への移籍が完了したとみられる。

同社は今月3日、初イベントに出演する14組75人のアーティストが集結したプロジェクト「STARTO for you」を立ち上げたと発表。チャリティーシングル「WE ARE」を10日からデジタル配信し、6月12日にCDもリリースする。収益は1月の能登半島地震の被災者に全額寄付される。