お笑いコンビ、テンダラーが12日、大阪市の吉本興業本社で「テンダラー結成30周年記念公演」の発表会見に出席した。

横山アラン・ドロンのドロンが経営するショーパブ「アランドロン」で働いていた白川悟実と浜本広晃が94年6月に結成。15年には上方漫才大賞の大賞を受賞するなど、大阪を拠点に活躍してきた。

白川は30周年について「迎えられるとは思ってなかった。人の30周年を見てると、『すごい長いことやってはる』と思ってましたけど、自分らが迎えるとあっという間。ホンマに30年やってきたんかなって感じです」と振り返りながら、「万全でいきたいので人間ドック、PET検査全部やってきました」と万全をアピール。

一方、浜本は「漫才はホンマに難しい。正解が分からない」としながら、「歴代のマネジャーに感謝ですね」。

22年にはヨガインストラクターの一般女性との不倫で“文春砲”を浴びたこともあったが、「僕がなったことで大阪芸人が全員震え上がった。いろんな諸先輩方が僕のところに来たんで『いろいろあるんやろな』って」と笑い飛ばしながら「よーやってこれたなってのが1番ですね」と30年を振り返った。

30年のターニングポイントには上方漫才大賞の大賞受賞を挙げた。「15年目くらいの時に大阪できっちりやろうと思って、上方漫才大賞を取ろうと思った。5年後くらいに取れた」。

同時にベテラン芸人にも感謝した。芸歴の関係で漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」は4回の出場にとどまったが、その後も腐ることなく単独ライブで腕を磨いた。

11年に「THE MANZAI」が始まり、単独ライブで磨いた「必殺仕事人」をモチーフにしたネタを披露。「ビートたけしさんに『面白い』と笑っていただいた。あの6~7年はムダじゃなかった」と、大会最高顧問を務めたビートたけしに認められたことを喜んだ。

公演は6月のなんばグランド花月(NGK)を皮切りに、東京・浅草公会堂など全国を巡り、12月25日のフィナーレは再びNGKで迎える。9月19日には米・ロサンゼルスでも公演を行う。

たけしを浅草公演のゲストに迎えることについて、浜本は「そんなん来ていただけるならうれしいですけど…」と話し、白川も「オファーするのも失礼な感じするし…」。現状、実現は難しそうだが、浜本は「せっかくの東京公演ですし、違うものを見せられたら」と意気込んだ。

また、ロス公演は、元阪神の藤川球児氏のエージェントの協力を得て実現。10年前にもロス公演を行い、外国人を対象に英語での漫才を行っているが、「今回は在米の日本人の方にシンプルにネタをやろうと思っている」と明かした。