宝塚歌劇団は13日、宙組公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」(作・演出=斎藤吉正)を、兵庫・宝塚大劇場で6月20~30日、東京宝塚劇場で7月20日~8月25日に上演すると発表した。タイトルは、本拠地・宝塚大劇場のシンボル「大階段」。

昨年9月に25歳団員が急死した宙組での上演は、約9カ月ぶり。ショーのみの特別公演。主演はトップ芹香斗亜、トップ娘役の春乃さくら。

同劇団はホームページも更新。「十分な準備期間を確保し公演の万全を期すため、ショーのみの開催となること、ご容赦、ご斟酌賜れれば幸いです」と説明した。

劇団は今年110周年。国内初レビュー「吾が巴里よ<モン・パリ>」は1927年(昭2)、岸田辰彌氏により上演され、宝塚歌劇の伝統が紡がれてきた。

劇団では「110年の節目の年に、積み重ねてきた歴史と、携わってきた先人たちへのオマージュを込めた華麗なるレビュー作品をお届け致します」とした。

昨秋、団員が急死して本拠地お披露目が2日で上演取りやめとなった芹香らの再出発作品の鍵に、宝塚歌劇伝統の「大階段」がすえられた。

【宝塚】団員急死の宙組6月に9カ月ぶり公演再開、トップ芹香斗亜主演のショー作品 出演者未定