アニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(永岡智佳監督)が、公開初日の12日だけで興行収入(興収)9億6000万円、観客動員63万人を記録した。

配給の東宝が13日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行った公開記念舞台あいさつの席上で発表した。興収138億8000万円を記録し、シリーズ26作で初の興収100億超えを達成した23年の前作「-黒鉄の魚影」との興収対比で112%と、ロケットスタートを切った。12日午前0時から全国10の都道府県、23劇場で、世界最速上映が実施されていた。

「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」は、函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッド(声=山口勝平)から新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀を狙うという予告状が届いたところから物語が始まる。ゲスト声優として、大泉洋(51)が出演。大泉は劇中で主人公江戸川コナン(声=高山みなみ)たちと顔見知りの北海道警捜査一課・西村警部の部下・川添善久を演じた。川添は現場に遅刻して来たり、パトカーで縁石に乗り上げたりとドジで残念ながら、函館にまつわるお宝の伝説や宝を狙う容疑者の裏事情にやけに詳しい刑事だ。

主人公・江戸川コナン役の声優・高山みなみは「9億…何でしょうね? (12日は)平日ですよね!?」と仰天。大泉は「平日に、何やってるの? 働きましょう」とボヤきつつ「初日だけで63万人…驚きます。実写の映画に出ている役者からすれば、興行して1、2カ月で目指したい記録」とあぜんとした。